自分で挿し芽をやってみたいけど、なんか難しそう
そもそも挿し芽ってなに
そんなこと、密かに思ったことはないですか?
ベランダガーデンをなんとなく続けれてる私ですが、挿し芽を知ったのはサフィニアを育てるようになってからです。
初心者のうちは訳もわからずお花をすぐ枯らしてしまうこと、よくありますよね?
私も同じです。
枯れちゃったらまた同じお花の苗を買うのはリスク高いし(訳わからんまま枯らしてるから)、もったいないな~と思うのも当然。
そんな時に、挿し芽なんです。
枯らした時の、保険なんです。
今回は、ちょー手抜きでもできる、私の自己流挿し芽のやりかたについて、お話しします!
これを読みおえたら、初心者さんも「これなら私でもできそう!」と気楽に挿し芽に挑戦してもらえると思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
手抜きして簡単に!ペチュニア・サフィニアの挿し芽をしよう
サフィニアとは、サントリーさんがペチュニアを改良して作った品種。
一般的にはペチュニアより強いと言われています(私の中では違うけど!)。
ペチュニア・サフィニア共に、初心者向けの春夏のお花と言われていますので、初心者さんの初めての挿し芽にもおすすめです。
それではペチュニア・サフィニアについての手抜き挿し芽のやり方をご紹介していきます!
▶︎道具を用意
いくら手抜きといっても必要最小限の道具は必要です。
思い立った時にいつでもできるよう、準備しておきましょう。
ベランダガーデンですので、用意するものは、
- 小ぶりのプラスチック鉢(何か買った時に植ってた鉢とか、なんでもいい)※挿し芽用
- 挿し芽種まきの土
- 長プランター(プラスチック製のもの)※発根後のストック苗用
小ぶりのプラスチック鉢は、まず最初に使う鉢で、挿し芽したものが発根するまで使います。
土は挿し芽用の土を使います。
プラスチックの長プランターは、挿し芽が無事発根してから使います。
発根した弱々しい根っこをこの長プランターで育てながら、苗をストックします。
土はいつもの水はけの良い土でOKです。
▶︎挿し穂(さしほ)を作る
挿し芽には、摘芯(てきしん)・剪定(せんてい)・切り戻しの時にでた茎を使います。
通常ならここでポイなんですが、挿し芽はこれを再利用して、挿し穂(さしほ)を作ります。
※剪定とは・・吐出した茎をカットしたり、形を整えるためにカットすること
– 挿し穂の作り方-
- なるべく太くてまっすぐな茎の部分を探して、挿し穂用に10センチくらいの長さにカットします。
- 不必要な葉っぱをとります。
この時、土にぶっさす部分プラス葉っぱが土に着かないよう、下をちょっと長めに考えておいて、いらない葉っぱをとります。
葉っぱは多いと体力を消耗してしまって発根しないので、葉っぱは2枚~3枚だけを残します。
大きい葉っぱは半分にカットしてください。
葉っぱ1枚は無理ですので、必ず2~3枚で。 - 穂先に成長点がある場合は、それに体力が消耗されて発根しにくいので、カットします。
カットはいつものハサミです。
消毒しません。
斜めにカッターで切ったりもしません。
▶︎挿し穂を水につける
作った挿し穂を、水につけます。
時間はどうだろ、最低でも30分くらいですかね。それ以上でも一晩でも、そこは適当で。
とにかく、十分に水を吸わせたらOK。
発根促進剤などは使いません。
ちなみにこの作業は省いたことありますが失敗しました。
なのでここは省けません。面倒ですがやりましょう。
▶︎挿し芽用の土に挿す
挿し穂に十分水を吸わせたら、あとは挿し芽用の土にぶっさすだけ!
小さめのプラスチック鉢の方に、底石と挿し芽用の土を入れます。
挿す前に、挿し芽用の土にもたっぷりと水を吸わせておくこと。
乾き切った挿し芽用の土は水を弾く性質があるらしいので、何回にも分けて水をかけ、十分お水を吸わせて下さい。
一度に水を吸わせようとすると、土もろとも溢れかえるので(何回もやってる)、気をつけてくださいね。
使う鉢が深めなら、鉢底石は多めでいいです。挿し芽用の土も少なくすみます。
挿す時は割り箸で土に穴を開けて挿すとやりやすいです。
小さめのプラスチック鉢で、大体10本くらい挿せると思います。
発根促進剤の粉をまぶすとか、一切しません。
▶︎発根するまで風通しの良い日陰へ、そして土が乾かないよう管理
あとは発根するまで待つんですが、待ち方が重要です。
1、鉢は日陰。直射日光絶対ダメ。
2、土が乾かないように水やり。(※後半にも記述あり)
発根するまでは通常2~3週間らしいです。
私は待てない性分なので、ついつい2週間くらいで掘って見ちゃいますけど。
▶︎発根したら長プランターに植え替える

おめでとうございます。ここまできたらもう勇者レベルです。
根っこがしっかり張ってくるまでこの長プランターで育てながらストックします。
また追加の挿し芽で発根したものも、ここに植え足していきます。
ここから育つには、発根までの時よりも少しおひさまが必要です。
長プランターの場所は、明るい日陰か半日陰に置いてください。
これがまた初心者にはビミョーな表現ですよね、明るい日陰ってナニ??
半日陰って?半分が日陰?そんな都合のいい日陰あるんかい、的なね。
私もなんとなくしかわからないので、簡潔に書いときます。
明るい日陰・・・1日中木漏れ日のような弱い光が差す明るさ
半日陰・・・1日のうち3時間程直射日光が当たる
日陰・・・完全に日が当たらない
四六時中の直射日光は、まだ根っこがひょろひょろで耐えれませんからNG。
根っこが十分張ったら日当たりのいい場所で大丈夫です。
これで、いざという時の保険ができました!
必要最小限しかやらない、私の手抜き挿し芽のやり方はおおよそこんな感じです。
手抜きなりにも、ハズせない部分はある。キモ2つを押さえよう。
面倒なことは一切省いて手抜きした、私の挿し芽のやり方をご紹介しました。
さすがにこれ以上は手抜きすることはできないかな。汗
でも、あれこれ考えずにやってみることでもっと簡単になると思います。
私もあまり考えず毎年やってますが、その中でも「あーこれがキモなのかな」と感じた点が2つあります。
▶︎挿し芽をやっても成功しない時期がある
成功率を上げたかったら、手抜きをやめれば確実に上がると思います。
でも、どんだけやっても失敗する、成功率0%の時期がベランダにはあるんやないかと。
それは、梅雨明け以降~夏が終わるまでの時期です。
梅雨明けは夏に向かって急激に暑くなり、ベランダはもう暑くって暑くって、日陰でも気温でやられて、挿し芽した葉っぱがすぐ萎れて、発根どころか1日持たないという、、。
いくら頑張っても無理なもんは無理、そういう時期なんだな、と気づきました。
だから、挿し芽をするなら梅雨が終わるまでの間。
できるなら梅雨入りまでに挿す。
これがいいと思います。
ちなみに梅雨入りしてから挿すと、ちょっと病気っぽくなっちゃいます。
いつも春夏の挿し芽に満足しちゃって、秋の挿し芽はやったことありません。
▶︎水やりの「程度」とは
この水やりですが、土が乾かない程度って、どの程度よ?という初級なりの大きな疑問にぶち当たります。私もいまだに同じです。
でも、ここが案外キモだと思うのです。
最近ちょっと気づいたことを書きますと、最初の3日間ぐらいは毎日お水をやって、常に湿ってた方がいい。
そのあとは土が乾かないようにだけ水やりすればいいので、毎日でなくていい。
むしろ数日に1回の方がいい気がする。
そして10日ほど経過したあとは、土の表面が少し乾いてきたなと思ってから水やりした方が発根しやすい気がする。
ただこれはあくまでも私のやり方の中での感覚というか、ほんとかどうか自分でも謎な部分ですので、その点ご理解ください。
なにせ私自身もこの自己流での発根は毎回神頼みですから。
でもそれでも、100発20中くらいは必ず何かしら発根しますよ!
これで
サフィニア→100発20中くらい
ペチュニア→100発50中くらい の成功率かな。
だから私的にはペチュニアの方がサフィニアより強い気がします。
何度も繰り返しになってしまいますが、本当の挿し芽のやり方はちゃんとした方法が色々ありますので、正統派を行きたい方はぜひググってください。
今回書かせていただいた私のやり方は、面倒なことを全て省いて、発根したらラッキー程度のやり方ですので、共感していただける方のみお試しくださいね。
▶︎他のお花もやってみる
この挿し芽に慣れてきたら、他のお花も同じ要領でやってみるといいですね。
なにせこのやり方のモットーは『発根したらラッキー!』ですから。
ちなみに私の場合、カリブラコアとスーパーサルビアがすごく簡単でした。
100発90中くらいの成功率!これはすごいでしょ。
スーパーサルビアなんて、水につけてからいきなり長プランターに挿して発根しましたからね。本当にスーパー。
まとめ
いかがでしたか?
今回はちょー手抜きでもできる、私の自己流挿し芽のやりかたについてお話ししました。
面倒なことは一切省いて手抜きしても、外せない部分をちゃんとわかっていれば、挿し芽は案外成功するものです。
もっと成功率を高めたいなら、手抜きせず色々やってみる。
そうすれば広いスペースがないベランダでも、初心者さんでも、挿し芽はきっと成功します!
案ずるより産むが易し。
発根したらラッキー!をモットーに、初心者さんもぜひ気楽に挿し芽に挑戦してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今度は不思議な植物、エアプランツについてご紹介したいなと思います。
コメント